Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年1月 一陸技「無線工学A」A-12

A-12 航空機の対地高度計として搭載された FM-CWレーダー(電波高度計)の送信波と受信波(反射波)の周波数差が12[kHz]であった。この航空機の対地高度の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、送信波は、図に示すように、100[Hz]の三角波で変調されたものであり、4,250〜4,350[MHz]の間を変化するものとする。

なんだこれ

 

図形をよく見ましょう。

実線をよく見ると、底辺が1/200と高さが100MHzの直角三角形があります。

100MHzは4350-4250MHzから算出。

それを平行移動させたのが、点線の三角形です。

すなわち、

1/200 : 100[MHz] =\Delta T: \Delta f

三角形の相似比ですね。

よって、

1/200 : 100[MHz] =\Delta T: 12 [kHz]

1/200 : 100\times 10^6 =\Delta T: 12 \times 10^3

\Delta T =6.0\times 10^{-7}

ここで、レーダは光速c3.0\times 10^{8}m/s)で移動しますから

c\Delta Tの距離を移動したがために、このずれが生じたことになります。

c\Delta T=6.0\times 10^{-7}\times3.0\times 10^{8}=180 m

この距離は、レーダー源から行って帰っての往復の距離です。

なので、片道は90 m。

 

答えは、4です(イエーイ!)