Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和3年1月2回目 一陸技「無線工学の基礎」B-1

B-1 次の記述は、図1に示すように正方形の導線Dが、磁石Mの磁極NS間を、v[m/s]の速度で直線的に移動するときの現象について述べたものである。⬜︎内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、磁極は一辺が、m[m]の正方形で、磁極間の磁東密度は―様でB[T]とする。またDは、一辺をl[m](l<m)、巻数を1回とし、その面を破極面に平行に保ち、かつ、磁極間の中央を辺abと磁極の辺pqが平行を保って移動するものとする。

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ながい…

 

起電力は磁束の時間あたりの変化量なので

e=\frac{\Delta \phi}{\Delta t}

1が当てはまります。

 

磁束は磁束密度Bと面積の積で求まります。

ちょうど磁石の中にある導線の面積は、時間あたり

\Delta S=l\times v

で変化します。

なので起電力は

e=Blv

2が当てはまります。

 

レンツの法則より、導線内に発生する電流は磁束の変化を妨げる(逆向き)方向になります。

そのため、右ネジの法則により、親指が図中のBと逆向き(上)になるので、b→c→d→aの方向になります。

8が当てはまります。

 

D全体が磁石の間にあるとき、面積の変化もないですから、起電力は発生しません。

9が当てはまります。

 

イより速度が変わらなければ、起電力も変わりません。なので、Aの方が正しいです。

10が当てはまります。