Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年1月 一陸技「無線工学A」A-13

A-13 均一量子化を行うパルス符号変調(PCM)通信方式において、量子化のビット数を2ビット増やしたときの信号対量子化雑音比(S/NQ)の改善量の値として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、信号電圧の振幅の発生する確率分布は、振幅を分割した区間内で一様であり、最子化雑音は、周波数に関係なく一様な分布とする。

考え方が分かれば...

 

量子化については、こちらに詳しくのってます。

www.phileweb.com

 

量子化は標本化された値に対して、決められた段階の数値に置き換えることです。このとき、決められた段階(ステップ)が荒ければ、標本化された値と量子化された値の乖離が大きくなります。すなわち、これが量子化雑音です。

では、量子化雑音を小さくするにはどうすればいいかというと、決められた段階(ステップ)を細かくすればよいわけです。

1ビット増やせば、縦軸の線と線の中間に、もう一本縦軸が追加されます。

すなわち、縦軸の量が2倍になります。

では、もう1ビット(計2ビット)増やすとさらに2倍になるので、合計4倍増えたことになります。

今回、電圧の場合を考えていますから、4倍であれば12 dBが該当します。

 

答えは、4です(イエーイ)