Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和1年7月 一陸技「無線工学A」A-2

A-2 最大周波数偏移が入力信号のレベルに比例するPM(F3E)変調器に800 [Hz]の正弦波を変調信号として入力し、その出力をスペクトルアナライザで観測した。変調信号の振幅を零から徐々に大きくしたところ、2[V]で搬送波の振幅が零となった。図に示す第1種ベッセル関数のグラフを用いて、変調信号の振幅を3[V]にしたときの最大周波数偏移の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、mfは変調指数とする。
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なにいってんだ?

 

周波数偏移とは…

今回、周波数変調なので、搬送周波数は変化します。この無変調時との周波数差を周波数偏移といいます。

 

最大周波数偏移\Delta Fと信号周波数f_s、変調指数m_fは次の関係にあります。

\Delta F=m_ff_s

 

図のJ_0を見ると、初めて振幅がゼロになるのは、2.4Vです。(なんかどの問題も大体そう)

ですので、

\Delta F_1=m_{f1}f_s=2.4\times 800=1920

 

ここで、最大周波数偏移は電圧に比例します。なので、

\frac{\Delta F}{\Delta F_1}=\frac{v}{v_1}

より

\Delta F=\frac{v}{v_1}\Delta F_1=\frac{3}{2}\times 1920=2880

 

答えは4です!(イェーイ)