Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年11月2回目 一陸技「無線工学の基礎」A-7

Aー7 次の記述は、図に示す回路の過渡現象について述べたものである。⬜︎内に入れるぺき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、初期状態でCの電荷は零とし、時間!はスイッチSWを接(ON)にしたときをt=0[s]とする。また、自然対数の底をeとする。

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もう自然対数の抵って言葉だけでも嫌なのですが…

 

ポイントはt=0t=\inftyかです。

ではi_cから考えていきましょう。

コンデンサは基本的に直流は流れません。ただ、これはt=\inftyのときであって、最初の方は充電のため電流が流れます。t=0のときはコンデンサ無視できますからi_c=V/Rが流れ、t=\inftyのときはi_c=0になるものを選びます。

これは

i_c=\frac{V}{R}\times e^{-t/RC}

※尖鋭度Qと同じでC, Rは分母です。

 

コイルはその逆です。保守派ですから、最初は電流を流そうとしません。なのでt=0のときi_c=0が流れ、t=\inftyのときはi_c=0になるものを選びます。

i_L=\frac{V}{R}\times (1-e^{-tL/R})

※尖鋭度Qと同じでLは分子です。

 

i=i_c+i_L

ですから、R=\sqrt{\frac{L}{C}}であれば

i=\frac{V}{R}\times e^{-t/RC}+\frac{V}{R}\times (1-e^{-tL/R})=\frac{V}{R}(1+e^{-t/RC}-e^{-tL/R})

=\frac{V}{R}(1+e^{-t/\sqrt{CL}}-e^{-t/\sqrt{CL}})=\frac{V}{R}

 

答えは4です!(イェーイ)