Penguin-AppliedPhysicsのブログ

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令和2年1月 一陸技「無線工学A」A-6

A-6 次の記述は、図に示すデジタル通信に用いられるQSK(4PSK)復調器の原理的構成例について述べたものである。 ▭内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の内には、同じ字句が入るものとする。

なかなかの曲者??

 

A

位相検出器の原理を詳しく説明しているのは、下記です。

www.nfcorp.co.jp

位相検出器はそれぞれsin関数である信号波と基準搬送波の掛け算です。掛け算といっても、sin同士の掛け算になるので、和と差に直すことができ、位相差を出力することができます。

 

B

逆変調方式とは、復調信号を用いて受信信号に対して再度変調を行い受信信号の変調成分を打ち消し、搬送波成分を抽出することです。(むずい)

簡単に言えば、分配器1から基準搬送波再生回路に流れたQPSK信号を、位相検出器1,2で出力された信号パルスで位相変調します。

このとき、位相検出器で出力された2つの信号は、π/2ずれていますから、ちょうど打ち消しあって無変調の搬送波が抽出できます。

そもそもで、QPSKが位相変調ですからね...

 

C

位相検出器はBPSK復調器でもあります。なので、2値しかとりません。

そのため、1パルス分積分すれば、符号が判断できます。

 

答えは、4です(イエーイ)