Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年1月 一陸技「無線工学の基礎」A-7

A-7 図に示すT形四端子回路網において、各定数(A、B、C、D)の値の組合せとして、正しいものを下の番号から選べ。ただし、各定数と電圧電流の関係式は、図に併記したとおりとする。

f:id:Penguin-AppliedPhysics:20231108131643j:image
令和1年の問題とほぼ同様ですね。

penguin-appliedphysics.hatenablog.com

 

では、お決まりのようにV_2の端子をオープンにしましょう。そうするとI_2=0ですから

V_1=AV_2

I_1=CV_2

になります。ここで回路図を見直すとR_1, R_3は直列でありV_1が掛かってます。V_2R_3のみに掛かっています。

直列であれば、抵抗は電圧に比例しますから、

\frac{V_1}{V_2}=\frac{R_1+R_3}{R_3}=2

より、上の式と参照すれば

A=2

になります。(\frac{V_1}{V_2}=Aなので)

次に、下の式は

C=\frac{I_1}{V_2}=\frac{I_1}{R_3I_1}=\frac{1}{R_3}=\frac{1}{100}

 

またお決まりのように今度はV_2の端子をショートにしましょう。そうするとV_2=0ですから

V_1=BI_2

I_1=DI_2

このときの回路図のイメージとしてはR_2, R_3の並列にR_1が直列で繋がっているような状態です(ショートなのでV_2の端子が線で繋がっています)

ここで、R_2, R_3は同じ抵抗値ですから

I_2=\frac{I_1}{2}

です。

つまり、D=2になります。

 

最後にCですが、この回路図全体の合成抵抗は

R=R_1+\frac{R_2R_3}{R_2+R_3}=150

では

B=\frac{V_1}{I_2}=\frac{RI_1}{I_2}=\frac{R\times2I_2}{I_2}=2R=300

 

よって答えは3です!(イェーイ)