Penguin-AppliedPhysicsのブログ

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令和3年1月2回目 一陸技「無線工学の基礎」A-10

A-10 次の記述は、理想的なダイオードD及び2[kΩ]の抵抗Rを組み合わせた回路の電圧電流特性について述べたものである。⬜︎内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、回路に加える直流電圧及び電流をそれぞれV及びIとする。

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みたことある〜

 

同じ問題はこちら…

https://penguin-appliedphysics.hatenablog.com/entry/2023/10/31/224806

 

ダイオードは、一方方向に電流を流します。

つまり、図でいう右から左に電流は流れません。

 

ということで、図1から見ていきましょう。

図1は抵抗とダイオードが直列ですね。電流は右に正の向きです。

電圧がマイナスになれば、ダイオードが邪魔して動作しません。

なので、イが該当します。

 

次に、図2ですが、

電圧がマイナスの時、下側(抵抗とダイオードが直列になっている方)はダイオードが邪魔して電流は流れません。そのため、上側(抵抗単体の方)だけに電流が流れます。

一方で、電圧がプラスになると、電流は上下の線路に流れることができます。ここで合成抵抗を考えると、 Rが2個の並列回路ですので、 \dfrac {R}{2}になります。

抵抗が小さくなった分、電流は流れやすくなりますから、傾きが急なエが該当します!

 

最後に、図3です!

電圧がマイナスの時は、図2と同様です。

一方で、電圧がプラスになると、電流は抵抗よりも流れやすいダイオードに流れてしまいます。理想的なダイオードですから、抵抗成分はなくただの導電路です。

すなわちこれは、短絡(ショート)の状態です。

なので、電流がいくら増えようとも抵抗成分ゼロなので、電圧は増加しません。なので、アが該当します。

 

答えは、4です!(イエーイ)