Penguin-AppliedPhysicsのブログ

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令和2年11月2回目 一陸技「無線工学の基礎」B-3

B-3 次に示す、理想的なダイオードD、ツェナー電圧2[V]の定電圧ダイオードD2及び1[kΩ]の抵抗Rを組み合わせた回路の電圧電流特性として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、端子ab間に加える電圧をV、流れる電流をとする。

感覚的解いていける~

 

こういうのは電流の向きで考えるとよいかもです。

アは理想的なダイオードが付いてますから、電流がマイナスの方向のときは、電流を流しません。逆に電流がプラス(順方向)のときはダイオードの抵抗がゼロになるので、無視できます。すなわち、抵抗1つのオームの法則のように電流と電圧が比例します。

そのような形になっているのは6です。

 

定電圧ダイオードの場合、電流がマイナスのときはツェナー電圧からオームの法則にしたがい、電流電圧が比例の関係になります(抵抗1つあるので)。

そのため、4が正解になります。

 

定電圧ダイオードが2つならば、ツェナー電圧も2倍になります。ただ、今回は抵抗がないので、電流が流れるときは抵抗がゼロです。なので、一気に電流が流れます。

そのため、8が正解です。

 

電流がプラスのとき、抵抗の低い(むしろゼロ)のダイオードに電流が流れます。なので、オームの法則にしたがいません。

一方、電流がマイナスのときは、ダイオードの抵抗は無限に大きくなりますので、電流は抵抗に流れます。なので、オームの法則のように比例関係にあります。

正解は1です。

 

エとほぼほぼ同様ですが、電流マイナスの際に、ツェナー電圧2Vを超えると定電圧ダイオードの抵抗がゼロになりますから、そちらに流れるようになります。

なので、答えは9です!