Penguin-AppliedPhysicsのブログ

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令和1年7月 一陸技「無線工学A」A-17

A-17  次の記述は、図に示す構成例を用いたSSB(J3E)送信機の搬送波電力(本来抑圧されるべきもの)の測定において、SSB(J3E)送信機の変調条件及び測定器の条件などについて述べたものである。このうち正しいものを下の番号から選べ。ただし、搬送波電力は、法令等に基づく送信装置の条件として「一の変調周波数によって飽和レベルで変調したときの平均電力より、40[dB]以上低い値」であることが定められているものとする。また、割当周波数は、搬送波周波数から1,400[Hz]高い周波数であること及び測定手順としては、スペクトルアナライザの画面に上側波帯と搬送波を表示して、それぞれの電力(dBm)を測定するものとする。

スペアナを使ったことがあれば...

 

1.

これは、三角波ではなく正弦波が正解。

そうではないと、周波数がぐちゃぐちゃになっちゃいます。

 

2.

搬送周波数+700 Hzが正解です。

今回の変調周波数(上側波)が搬送波周波数+1400Hz高いところにあります。それより高いところを中心としてしまうと搬送波周波数が見えなくなってしまうので、搬送波周波数+700 Hzくらいを中心に持ってきます。

 

3.

いわゆるRBWですが、RBWを3kHzに設定すると、3kHzに幅ごとに値を提示していくので、搬送波周波数も変調周波数も含めた値を提示してしまいます。

30 Hzくらいが適切です。

 

4.

逆に、周波数スパンを30Hzにすると中心周波数から30Hzしか測定できないですから、そもそもで搬送波も変調波も測定不可になってしまいます。

3kHzくらいが適切です。

 

5.

今回の測定で実施したいことの記載ですので、これが正解になります。

 

答えは5です(イエーイ)