Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和1年7月 一陸技「無線工学A」A-5

A-5 次の記述は、e =Acosωt+Am cos pt cosωt[V]で表される振幅変調(A3E)波eについて述べたものである。
⬜︎内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、A[V]は搬送波の振幅、ω[rad/s]は搬送波の角周波数、p [rad/s]は変調信号の角周波数を表すものとする。また、変調度をm×100[%]とし、0<m<1とする。

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もう!!!!やめてくれ!!!

 

A

振幅変調において、搬送波の振幅A_C、上側波帯の振幅A_U、下側波帯の振幅A_Dとすると

A_U=A_D=\frac{mA_C}{2}

です。なので、電力にすると2乗する関係になりますから、

P_U=P_D=\frac{m^2P_C}{4}
よって、上側波帯の電力P_Uと下側波帯の電力P_Dの和は

P_U+P_D=\frac{m^2P_C}{4}\times 2=\frac{0.2^2\times 2}{4}P_C=\frac{1}{50}P_C

 

B

これは変わらないと覚えた方がいいです。

詳しくはこちら…

http://www.ist.aichi-pu.ac.jp/~tan/cmm/2/2.pdf

 

C

e=A\cos\omega t+Am\cos pt\cos\omega t

=A\cos\omega t+\frac{m}{2}A\cos(\omega -p)t+\frac{m}{2}\cos(\omega +p) t

先ほどの上側,下側波帯の振幅はここからきてます。

そして、3つの周波数成分が含まれているのが分かります。

 

正解は2です!(イェーイ)