Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年1月 一陸技「無線工学A」A-17

A-17 次の記述は、図に示すベクトルネットワークアナライザ(VNA)を用いた増幅回路のリターン・ロスRL[dB]及び利得G[dB]の測定の原理について述べたものである。▭内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。

お世話になってます、VNA!

これは、Sパラを知っているかどうかですね~

AとC

下記の参照元に答えまで書いてあります。

zawa2.com

S11はポート1に入ってポート1から出る値、すなわちポート1の反射率を表しますので、

S11=\frac{b_1}{a_1}

になります。

S21はポート1に入ってポート2から出る値、すなわちポート1からポート2への透過率を表します。

S21=\frac{b_2}{a_1}

 

B

\sqrt{u^2+v^2}はS11の大きさを表しますから、

R_L=-20\log_{10}\sqrt{u^2+v^2}=-20\log_{10}|S11|=20\log_{10}\frac{1}{|S11|}

より、|S11|が小さくなればR_Lが大きくなります。|S11|が小さくなるときは、b_1a_1に対して小さくなるときです。

 

答えは1です(イエーイ)