Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年11月1回目 一陸技「無線工学A」A-1

A-1 表は、我が国の標準テレビジョン放送のうち地上系デジタル放送の標準方式(ISDB-T)で規定されているモード1における伝送信号パラメータ及びその値の一部を示したものである。内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。
ただし、OFDMのIFFTのサンプリング周波数は、512/63 [MHz]、モード1のIFFTのサンプリング点の数は、2,048であり、512=2^9、2,048=2^11である。また、表中のガードインターバル比の値は、有効シンボル期間長及びガードインターバル期間長が表に示す値のときのものであり、キャリア総数は、図のOFDMフレームの変調波スペクトルの配置に示す13個の全セグメント中のキャリア数に、帯城の右端に示す復調基準信号に対応するキャリア数1本を加えた値である。

類似問題ありましたね~

 

類似問題はこちらです。

penguin-appliedphysics.hatenablog.com

 

A

有効シンボル期間長= サンプリング点数 / サンプリング周波数より

=\frac{2048}{\frac{512}{63}\times 10^6}=\frac{2^{11}}{2^9}\times 63\times 10^{-6}=2^2\times 63\times 10^{-6}=252 \mu s

ちなみに、サンプリング周波数の逆数が1点あたりのサンプル処理時間になります。それを合計2048個、処理するので、このような計算になります。

 

B

ガードインターバルとはフェージングを防ぐために設けられる何もないところのことですね。

これは

ガードインターバル期間長= 有効シンボル期間長× ガードインターバル比より

=252 \mu s\times \frac{1}{4}=63 \mu s

 

C

キャリア間隔は有効シンボル期間長の逆数です

なので、

\frac{1}{252\times 10^{-6}}=\frac{1}{2^2\times 63}\times 10^6=\frac{1}{63}\times\frac{10^3}{4}\times 10^3=\frac{250}{63} kHz

 

D

まず、1つのセグメントにいくつのキャリアが入るか考えます。

これは、

1つのセグメントの帯域幅/ キャリア間隔で求まりますから、

 \frac{6000}{14} \times 10^3\div (\frac{250}{63}\times10^3)=108

各キャリアに対して、図のように13セグメントあります。また基準信号1本もありますので、

108\times 13+1=1405

 

答えは5です!(イェーイ)