Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年11月2回目 一陸技「無線工学の基礎」A-17

A-17 図1に示す回路の端子ab間に図2に示す半波整流電圧vab[V]を加えたとき、整流形電流計Aの指示値として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、Aは全波整流形で目盛は正弦波交流の実効値で校正されているものとする。また、Aの内部抵抗は無視するものとする。

f:id:Penguin-AppliedPhysics:20231116191345j:image

嫌いだな!

 

今回は最大値V_mが与えられており、実効値を求めたいです。

類似問題はこちら…

penguin-appliedphysics.hatenablog.com

 

本来、整流形電圧計は平均値に比例して指示しますが、実効値を読めるように\pi/2\sqrt2倍した目盛になっています。

というのも最大値V_Mと実効値V_e、平均値V_Aは以下の関係にあるからです。

V_M=\sqrt2 V_e=\frac{\pi}{2} V_A

今回求めたいのは指示値(実効値)ですので、平均値に\pi/2\sqrt2したものをかけてあげます。

 

ここで、ややこしいのですが半波整流回路ですので、平均値と最大値の関係は

V_A=\frac{1}{\pi}V_M

です。

全波整流回路の半分

そのため、指示値(実効値)は

I_e=\frac{\pi}{2\sqrt2}I_A=\frac{\pi}{2\sqrt2}\times \frac{1}{\pi}I_M=\frac{1}{2\sqrt2}\frac{V_M}{R}

答えは1です!(イェーイ)