Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和1年7月 一陸技「無線工学A」B-2

B-2 次の記述は、衛星通信回線の雑音温度について述べたものである。⬜︎内に入れるべき字句を下の番号から選べ。

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覚えていれば??

 

ア、イ

G/Tは受信アンテナ利得(ゲイン)と受信雑音の比です。なので、アはアンテナの利得が入ります。

受信雑音ですから、入口の値を使用する必要があります。なので、低雑音増幅器の入力端で換算した雑音温度を用います。

詳しくはこちらです。

www.gbros.jp

 

出力端の全雑音電力N_oは、全と言ってるくらいなので足し算です。

N_o=k(T_o+T_e)Bg

 

増幅器の雑音指数Fは、出力雑音電力と周囲温度の熱雑音電力の比です。

F=\frac{N_o}{kT_oBg}=\frac{k(T_o+T_e)Bg}{kT_oBg}=1+\frac{T_e}{T_o}

システム雑音温度は、装置全体が発生させている雑音になるので、和になります。