Penguin-AppliedPhysicsのブログ

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令和2年1月 一陸技「無線工学の基礎」A-14

A-14 図1、図2及び図3に示す理想的な演算増幅器(Aop)を用いた回路の出力電圧Vo[V]の大きさの値の組合せとして、正しいものを下の番号から選べ。ただし、抵抗R1[kΩ]、R2=9[kΩ]、入力電圧Viを0.2[V]とする。

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類似問題はこちら…

penguin-appliedphysics.hatenablog.com

みんな大好きオペアンプの問題ですが、図1と図2が異なります。入力電圧V_iオペアンプのマイナスとグラウンド間に掛かっているのが図1で、反転増幅回路です。

\frac{V_o}{V_i}=-\frac{R_2}{R_1}

でした。

なので、V_oの大きさと言われていますから、図1は

V_o=\frac{R_2}{R_1}{V_i}=1.8

になります。

 

一方で、図2の方は入力電圧V_iオペアンプのプラスとグラウンド間に掛かっています。これが非反転増幅回路です。(プラスなので反転しない)

そうすると、非反転増幅回路では

\frac{V_o}{V_i}=1+\frac{R_2}{R_1}

よって

V_o=(1+\frac{R_2}{R_1})V_i=2

です。

 

最後に図3ですが、これも非反転ですね。

オペアンプの入力インピーダンス\inftyですし、短絡はインピーダンス0ですから、次のように表せます。

\frac{V_o}{V_i}=1+\frac{R_2}{R_1}=1+\frac{0}{\infty}=1

よって

V_o=1V_i=0.2

です。

答えは1です!(イェーイ)

 

オペアンプについて詳しくはこちら…

daigakudenki.com