Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年11月1回目 一陸技「無線工学の基礎」B-5

B-5 次の記述は、交流プリッジ回路によるコンデンサCの誘電損の測定について述べたものである。▭内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、角周波数をω[rad/s]とする。

みんな大好き、タンデル!

 

これは知ってるかどうかですね... tan\deltaは誘電正接です。

よく、タンデルと言ったりします。

analog-pcb.com

 

タンデルは損失を表しますので、小さいほうがいいです。

 

ウとエ

まずは、ブリッジ回路について解きましょう。

クロスのインピーダンスの積が等しいですから

R_2(R_X+\frac{1}{j\omega C_X})=R_1(R_s+\frac{1}{j\omega C_s})

R_2R_X+\frac{R_2}{j\omega C_X}=R_1R_s+\frac{R_1}{j\omega C_s}

いつものように、実部と虚部は等しいはずですから

\frac{R_2}{j\omega C_X}=\frac{R_1}{j\omega C_s}

C_X=\frac{C_sR_2}{R_1}

でウが求まり、

R_2R_X=R_1R_s

R_X=\frac{R_1R_s}{R_2}

エが求まりました。

 

図1よりtan\delta = 底辺/高さ = 実部/虚部なので

tan\delta =\frac{R_X}{\frac{1}{\omega C_X}}

これにウとエを代入したら

tan\delta =\omega R_sC_s