Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和3年1月1回目 一陸技「無線工学の基礎」A-8

A-8 図に示すように、交流電源V=100[V]に誘導性負荷Z[Ω]及び抵抗負荷R[Ω]を接続したとき、回路全体の皮相電力及び力率の値の組合せとして、正しいものを下の番号から選べ。ただし、Z及びRの有効電力及び力率は表の値とする。

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力率っすねー

 

類似問題はこちら…

https://penguin-appliedphysics.hatenablog.com/entry/2023/10/30/225131

 

有効電力は

P_e=V\times I\times\cos\theta

で与えられます。そのため、負荷Zの方は

800=100\times I_z\times 0.8
I_z=10

ここで、この値に力率を掛けると

I_{zre}=10\times 0.8=8
これがI_zの実部になります。

I_zの虚部は、三角形の定理より

\sqrt{10^2-8^2}=6

同様に、負荷Rは

400=100\times I_R\times 1
I_R=4

力率が1なので実部のみです。

ここで、I_z,I_Rの和を考えます。

実部は8+4=12、虚部は6です。

なので、この合計の電流値の大きさは

I=\sqrt{12^2+6^2}=6\sqrt{5}

よって、皮相電力は

P=V\times I=100\times6\sqrt{5}=600\sqrt{5}

また、力率は

\frac{800+400}{600\sqrt{5}}=\frac{2}{\sqrt{5}}

答えは3です!(イェーイ)