Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和3年1月1回目 一陸技「無線工学の基礎」A-14

A-14 図に示す理想的なB級動作をするコンプリメンタリSEPP回路において、トランジスタTrのコレクタ電流の最大値Icm1及び負荷抵抗RL[Ω]で消費される最大電力Pomの値の組合せとして、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、二つのトランジスタTr1及びTr2の特
性は相補的(コンプリメンタリ)で、入力は単一正弦波とする。

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なんだこれー

 

SEEP回路の詳細はこちら…

http://www.op316.com/tubes/tips/semicon18.htm

 

上の参考URLでもそうでしたが、SEEP回路の場合、正弦波のマイナス部分(下半分)のとき、Tr1が動作し、プラス部分(上半分)のとき、上半分が動作します。

すなわち、正弦波の半分を考えればよく、オームの法則も成り立ちます。

I_{Cm1}は最大値なので、R_Lには正弦波のピーク値が流れるはずですから

I_{Cm1}=\frac{V}{R_L}=\frac{12}{4}=3

一方、電力の場合は実効値で考える必要がありますから、

P_{om}=\frac{(\frac{V}{\sqrt{2}})^2}{R_L}=\frac{12^2}{2\times 4}=18

 

答えは5です!(イェーイ)