Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和2年11月1回目 一陸技「無線工学A」A-3

A-3 AM(A3E)送信機において、搬送波を二つの単一正弦波で同時に振幅変調したときの電力の値として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、搬送波の電力は20[kW]とする。また、当該搬送波を一方の単一正弦波のみで変調したときの変調度は30[%]
であり、他方の単一正弦波のみで変調したときの電力は21.6[kW]である。

もはやおなじみの、変調した電力値問題。

 

類似問題はこちらです...

penguin-appliedphysics.hatenablog.com

 

こちらの問題、いつもと違うのは”二つの単一正弦波で同時に振幅変調したとき”というところでしょうか。ただ、一つずつ考えれば問題ありません。

まず、一つ目の単一正弦波の方から。変調度が分かっている方から求めていきます。

振幅変調すると、二つの側波が発生しますから、いつも通りの公式を用いて、二つの側波の電力P_{s1}を求めます。

P_{s1}=2\times \frac{m^2}{4}P_{c}=2\times \frac{0.3^2}{4}20=0.9

 

もう一つの単一正弦波で発生する側波の電力は、以下のように求まります。

P_{s2}=21.6-20=1.6

 

なので、同時に振幅変調した際の電力P_{AM}

P_{AM}=P_{c}+P_{s1}+P_{s2}=20+0.9+1.6=22.5

 

答えは、4です(イエーイ)