Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和1年7月 一陸技「無線工学の基礎」A-4

A-4図に示す回路において、静電容量C[F]に蓄えられる静電エネルギーと自己インダクタンスL[H]に蓄えられる電磁(磁気)エネルギーが等しいときの条件式として、正しいものを下の番号から選べ。ただし、回路は定常状態にあり、コイルの抵抗及び電源の内部抵抗は無視するものとする。

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この問題は、まさしく暗記問題かもしれません。

静電エネルギーは

 \frac {1}{2}QV=\frac{1}{2}CV^2=\frac{1}{2} \frac{Q^2}{C}

で表されます。ここで Q [C]は電気量ですが、問題文中に与えられてないので、今回は

\frac{1}{2}CV^2

を使用します。

また、磁気エネルギーは

\frac{1}{2} LI^2

です。

これが等しい訳ですから、

\frac{1}{2}CV^2 =\frac{1}{2} LI^2

ここで、今回は直流の並列回路ですから、それぞれの Rに掛かる電圧は Vです。

なので、文中に出てきていない Iオームの法則より

 I =\frac{V}{R}

となり、先ほどの等式に代入すれば

\frac{1}{2}CV^2 =\frac{1}{2} L\times \left(\frac{V}{R} \right) ^2

これを Rについて解いてあげれば

 R = \sqrt {\frac{L}{C}}

 

答えは、4になります!(イェーイ)

迷ったらLは上かな…(たぶん)