Penguin-AppliedPhysicsのブログ

応用物理に関することを色々と。

令和3年1月1回目 一陸技「無線工学の基礎」B-5

B-5 次の記述は、図1及び図2に示す二つの回路による未知抵抗の測定について述べたものである。⬜︎内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、図1及び図2において、電流計Aの指示値をそれぞれI1及びI2[mA]、電圧計Vの指示値をそれぞれV1及びV2[V]とする。

f:id:Penguin-AppliedPhysics:20240218193959j:image

むずかしそー

 

測定値は

R_{X1}=\frac{V_1}{I_1}

で求まります。一方で、このI_1は未知抵抗に流れる電流と電圧計に流れる電流I_Vの和です。本来は未知抵抗に流れる電流のみで求めるべきですが、I_1から算出しているため、本来よりも分母は大きく、測定値は真値より小さくなります。

6が正解です。

 

すなわち、

R_S=\frac{V_1}{I_1-I_V}=\frac{V_1}{I_1-\frac{V_1}{R_V}}

7が正解です。

 

図2の方は、電流計の電圧V_Aと未知抵抗に掛かる電圧の和がV_2です。すなわち真値は

R_S=\frac{V_2-V_A}{I_2}=\frac{V_2}{I_2}-R_A

3が当てはまります。

 

電流計の内部抵抗は小さいため、図2がよく使われます。

4です。

 

この方法を電位降下法といいます。電圧と電流を同じ値にして測定する方法が置換法です。

5です。